偽ブランド品は防止し難いので、有名なブランドは多い商標登録を出願して自我保護する

中国で有名な国際ブランド又は国内ブランドに係わらず、商標権侵害又は急いで先ず商標登録出願する例はたくさんある。2005年に裁判官が米国スターバックスの勝訴を宣告したケースは典型的なケースである。米国スターバックスは2000年3月に統一グループと合資して「上海統一スターバックスコーヒー株式会社」を設立して、正式に中国上海に進出した。

上海当地の「スターバックスコーヒーショップ」は1999年10月に登録して、上海で2つのコーヒーショップを有する。2つは皆コーヒーショップであり且つ看板と店名も非常に類似するので、2003年末、米国スターバックスは上海スターバックスの侵害を訴え、2005年末に裁判所は米国スターバックスが勝訴したと判決を出し、上海スターバックスに企業名称を変更することを命じるとともに、50万元を賠償するように求めた。

その後、他人が類似する音や字で偽造することを防止するために、米国スターバックスはさらに積極的に類似の商標を出願し、例えば、「生巴克」、「鮮巴克」、「巴克星」、「巴星克」、「希巴克」、「思巴克」などであり(米国スターバックスは中国では「星巴克」と呼ばれている)、文字形状及び音が近似する名称は全て出願して、国際分類30の一項において、米国スターバックスは272件の商標を出願し、全部の類別の件数は1286件に達する。

米国スターバックスだけではなく、中国の有名なグループである阿里巴巴(アリババ)も興味がある商標をたくさん登録し、例えば、「阿里爸爸」、「阿里媽媽」、「阿里姐姐」、「阿里妺妺」、「阿里哥哥」、「阿里弟弟」、「阿里宝宝」などであり、家族メンバーを全部収集し、「阿里叔叔」、「阿里姑姑」も含む。

中国の有名な携帯電話ブランドである小米はその反対語である「大米」も一緒に出願したばかりではなく、「藍米」、「黒米」、「黄米」、「緑米」、「紫米」、「橙米」、「橘米」等の商標も全て収集し、他のメーカーにいかなる機会を与えない。

中国の商標登録数は全世界で第一であるが、その中の一部分は競争者又は商標ゴキブリが同じまたは類似の商標を登録することを予防するために用いられ、このような商標募集方法は一時的な解決策であり、中国が商標保護に対してまだ不十分であることを示しているが、大企業の短期的な保護対策である。

参考資料:
1.有名なブランドが中国で多い商標登録を出願し、自分で偽ブランドを作る
https://finance.technews.tw/2017/06/19/famous-brand-often-pre-registered-trademark-in-china/
2.自分で偽ブランドを作って偽ブランド品を防止し、阿里巴巴は「叔爸姑媽」が多くな
http://news.ltn.com.tw/index.php/news/world/breakingnews/2104243
3.評価—商標ゴキブリに打撃をあげることを必要とする
http://www.chinatimes.com/newspapers/20170622000918-260310

著者:廖宜湉(専門案件処 専門案件担当)