台湾知的財産局公告したPPH申請量の統計(2017年1月まで)により、案件審査の効率を比較する

特許審査ハイウェイ(PPH: Patent Prosecution Highway)は、各特許庁間の取り決めに基づき、第1庁(先行庁)で特許可能と判断された発明を有する出願について、出願人の申請により、第2庁(後続庁)において簡易な手続で早期審査が受けられるようにする枠組みです。

以下は、2011年から2016年まで台湾・米国PPH歴年の統計情報です。

以下は、2013年から2016年まで台湾・スペインPPH歴年の統計情報です。


明らかに、台湾・スペインのPPHがあんまりアクティブではありません。

以下は、2015年から2016年まで台湾・韓国PPH歴年の統計情報です。


しかし、我々が興味を持っているのはPPHの初回OAの平均期間と審結の平均期間である。

註1: 初回OAの平均期間: PPH提出から初回OAまでの平均期間
註2: 審結の平均期間: PPH提出から審結まで平均期間

次の図は普通のPPH案件の初回OAの平均期間と審結の平均期間

PPH案件の初回OAの平均期間は約1.86ヶ月、これは普通の案件の17.1ヶ月よりもはるかに少ないです(通常案件の所用期間の約1/8)。PPH案件の平均審結期間は約4.9ヶ月、これは普通の案件の9.6ヶ月よりも少ないです(通常案件の所用期間の約1/2)。

やはり、PPHの方がとびきり速い。